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サラワクの風 |
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豊かな森林の恵みに育まれて生活してきたボルネオ・サラワクの原住民の人びとは、日本をはじめとする外国資本による森林伐採によって、狩猟と焼き畑による自給自足的な生活が破壊されてきている。本書は五年間に亘って、著者の原住民との交流をもとに、つぶさにその実態を写真と文章で伝える。 ◆目次 はじめに 第一章 プナンの森へ 第二章 道路封鎖 第三章 ふたたびプナンの森へ 第四章 明日への村ウマバワン 第五章 勇者の祭り 第六章 豊・饒なる大地 第七章 ロングハウスの暮らし 第八章 迫り来るプランテーションの危機 第九章 油ヤシプランテーション 第十章 ダムに沈む村 第十一章 移住者の悲哀 第十二章 サラワクとの別れ 主要参考文献 あとがき [編集担当者より] サラワク木材の輸出の半分以上が日本向けであるという。日本の豊かさは発展途上国の自然と生活破壊の上に成り立っていることに、気づかせてくれる格好の書。彼らはいう、「もし焼き畑が森林破壊の原因なら、私たちは大昔から焼き畑をやってきたので、森はとっくに無くなっていたでしょう」と。我々はこの意味を噛みしめることから始まる。(村) |
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