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タイ・演歌の王国 |
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装丁 渡辺将史 |
タイ社会では農民、農村からの出稼ぎ労働者、運転手など下層階級でしか聴かれない「ルークトゥン・モーラム」といわれる日本でいう「演歌」がある。五年間に亘りこの「演歌」の追っかけを続け、その中から見えてきたタイ社会の欲望うずまく貧富の構造をルポする。 ◆目次 まえがき 第一章 ルークトゥン・モーラムを見に行く 1 バンコクの中の「田舎」 2 モーラムがバンコクを占拠する・・もち米のパワー 3 イサーンでモーラムを 第二章 ハーン・クルアン(踊り子)考 第三章 《ルークトゥン》の世界 1 ルークトゥン半世紀 2 ルークトゥンとは何か 第四章 《ルークトゥン》を読む 1 カムロン・サムブンナーノン・・歌で独裁者と闘った男 2 《ルークトゥンの王様》スラポン・ソムバットヂャルーン 3 《ルークトゥンの女王》プムプアン・ドゥアンヂャン 4 スナーリー・ラーチャシーマーは本当にそんなにいいか 5 インヨン・ヨードブゥアガーム、「売春婦」を唄う あとがき 参考文献 [編集担当者より] 「ルークトゥン・モーラム」はいまだ寺院の縁日の小屋掛けで歌われ、中にはカセットテープ400万本のヒット曲もでている。その歌詞は、売春婦を慕ったものが多い。農村(特に東北イサーン)から流出し、都市で生きる出稼ぎ労働者と同郷の売春婦との切ない気持ちが表現されているという。まさに歌は社会を映す鏡である。 (村) |
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