装幀 伊藤滋章
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井上義朗 著
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判型
| 四六判 上製 |
232ページ |
定価
| 2200円+税 |
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アダム・スミスの『国富論』は、「神の見えざる手」というフレーズのインパクトもあいまって常に注目され続けている。本書は、グローバル社会における経済、貿易、政治を検討する際のアイデアとして『国富論』を参照すると同時に、「労働」を考え直すことに最大の比重を置いた。「働き方」が官民挙げて見直されている昨今、本書では企業(株式会社)という形態を経済学史的視点から考え、従来とは違った発想による「新しい企業」の可能性にまで踏み込んでいる。また、「競争」が持つ複雑な仕組みを考えながら、資本主義経済の矛盾をつき、企業のあり方、そしてそこでの働き方まで考察の範囲を広げた「経済学をベースとした労働論」となっている。
[著者紹介・編集担当者より] 1962年、千葉県生まれ。経済学者。中央大学商学部教授。千葉大学人文学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。著書『二つの「競争」―競争観をめぐる現代経済思想』(講談社現代新書)、『市場経済学の源流―マーシャル、ケインズ、ヒックス』(中公新書)、『コア・テキスト経済学史』(新世社)等多数。
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