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ディスアビリティ現象の教育学 |
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装幀 若林繁裕 |
イギリス障害学会の雑誌『障害と社会』掲載の教育関係の論文10本を翻訳紹介。関西インクルーシブ教育研究会の共同研究の成果として1冊にまとめたもの。障害児に対する排除や不利益をもたらすディスアビリティ(社会的抑圧)構造を解明・克服し、インクルーシブ教育の意義を示唆。日本の特別支援教育との違いは明らか。 イギリスでは1970年代以降、インクルーシブ教育を求める障害当事者や親の運動が展開されてきた。その成果は、ウォーノックレポート(1978年)、障害者差別禁止法(1995年)、特別教育ニーズと障害法(2001年)、障害平等義務の教育への適用(2006年)などの形で制度化され、インクルーシブ教育が大きく進展してきた。その運動を支えてきたのが、「障害の社会モデル」に基づくイギリス障害学の研究成果であり、その多くが『障害と社会』に発表されてきた。日本においてもインクルーシブ教育に関する様々な研究が行われてきたが、“障害者に関わる教育現象・教育現実についての経験的な研究”の蓄積は必ずしも十分ではなかった。イギリス障害学の研究成果には普遍性があり、日本における「共に学ぶ」運動が主張してきたことと重なるところも多く、インクルーシブ教育の実践に示唆を与えてくれる。(猫) 【目次】 まえがき 凡例 1 特別な教育的ニーズの政治………………………………レン・バートン 2 学校システムと特別支援教育――20世紀における原因と影響 ………………………………………ヨエル・キヴィラウマ/オスモ・キヴィネン 3 フーコーと特別な教育的ニーズ――子どもたちのメインストリーム化経験を分析する「道具箱」 ………………………ジュリー・アラン 4 学校選択、市場、そして特別な教育的ニーズ ……………………………………カール・バッグレイ/フィリップ・A・ウッズ 5 何がそんなに特別なのか?――分離型学校の実践における教師のモデルとその現実化 ……ジョーン・アダムス/ジョン・スウェイン/ジム・クラーク 6 分離教育の場からの声――インクルーシヴ教育制度に向けて ………………………ティナ・クック/ジョン・スウェイン/サリー・フレンチ 7 障害のあるアフリカ系アメリカ人女性――ジェンダー、人種、障害の交差 …………………………………………………エイミー・ペーターセン 8 口出しはいらない、サポートが欲しいんだ――生活の中での支援に関する子どもの視点 ……………………………キャスリーン・モルティエ/ロアー・ディシンペル/ エリザベス・ドゥ・シャウヴァー/ギァート・ファン・ホーヴェ 9 エーリッヒ・フロム思想からみる注意欠陥多動性障害と教育における障害化 ……………………………………………ウェイン・ベック 10 みんながいて正しいのか?――イギリスの教育システムの中にあるインクルージョン ………………………アラン・ホドキンソン 11 イギリスの障害児教育と障害学研究……………………堀 正嗣 監訳者・訳者紹介 『ディスアビリティ現象の教育学』出典一覧 |
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