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愛知の障害者運動 |
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装幀 渡辺将史 |
大阪・東京中心の障害者運動の中で、「きょうされん」「共同連」という働くことに主軸を置いた運動が名古屋に育ったのは偶然ではない。ゆたか福祉会、わっぱの会、AJU自立の家を中心に、愛知の独自性を探る。 [著者紹介・編集担当者より] 日本の障害者運動の歴史は、70年代の青い芝の会から始まり、障害種別を超えた初の全国組織である全障連結成、80年代のDPI日本会議結成、自立生活センター→JIL結成 、精神・知的障害者の当事者運動の組織化、2000年代後半以降はオールジャパンの枠組みとしてのJDF(日本障害フォーラム)結成、という流れで語られる。その中心は大阪・東京であり、他の各地の運動はこれらの流れの傍流として語られることが多い。 しかし、この流れとは全く違う、しかも70年代からの障害者運動の流れがある。それが共同/共働作業所の運動であり、ゆたか共同作業所(後のゆたか福祉会)とわっぱの会であり、障害者の働く場づくり、今の就労支援や就労継続といった制度の基をつくった のは間違いなくこの二つの会の存在が大きい。また、大都会の割にCILが少ないのも愛知の特徴で、DPI日本会議議長を務めた山田昭義さん代表のAJU自立の家は、障害者福祉以外の事業部門(わだちコンピュータハウス、ワインづくり)をもって成功している。 このような独自の流れが名古屋に興った必然性を、当事者へのインタビューやシンポジウムを通して探っていく。(猫) 【目次】 はじめに/土屋 葉 序論 障害者運動の背景にあるもの/渡辺克典 第T部 患者・障害者運動の系譜 ─個人史を通して/児島美都子 第U部 愛知における障害者運動 ─労働をめぐるとりくみと現代的意義 「共同作業所づくり運動」とゆたか福祉会/後藤 強 労働の場を通じた「共生」へ向けて ─わっぱの会の実践/斎藤縣三 重度障害者による新しい仕事づくり ─AJU自立の家のとりくみ/山田昭義 発題を受けて/山下幸子・樫村愛子 討 論/後藤 強・斎藤縣三・山田昭義・山下幸子・樫村愛子・時岡 新 第V部 運動と事業の四十年 ─三団体のとりくみから ゆたか福祉会のなりたちと現在/秦 安雄・鈴木清覚・後藤 強 わっぱの会のあゆみ/斎藤縣三 社会福祉法人AJU自立の家─愛知県重度障害者の生活をよくする会から生まれた障害者運動とその実践 山田昭義・伊藤葉子 第W部 様々な場における動き 名古屋ライトハウスの歴史/近藤正臣23 「精神」をめぐる愛知の当事者活動/伊藤訓之早野禎二・土田正彦 愛知県の「ろう者」の歴史/桜井 強 障害種別を超えて共に闘う─愛知障害フォーラム(ADF)の前史、そしてこれから/ 辻 直哉・木下 努 辻 直哉/木下 努 年表 おわりに 編者紹介 |
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