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ユーモアとしての教育論 |
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装幀 奧冨佳津枝 |
笑いのある授業、お笑いネタなどの授業技術論ではなく、笑いやユーモアが学校にまつわる価値を相対化しつつ、教育の豊かさと複雑さを保障する点に着目。「あるべき」論としての学校文化・規範をユーモアで捉え返す。 [著者紹介・編集担当者より] 現在の学校の状況は、教師にとっても子どもにとってもしんどく、「学校カースト」「地獄」と表現する子どもさえいる。そんななかで、マニュアル的に「笑い」を道具として学級経営に役立つものとした場合、笑いを誘えない教員はダメ教員となり、笑えない子どもはクラスの中で浮いた存在となる。笑いの対象にされ地獄を見ていながら(「お葬式ごっこ」の鹿内君の例)、自らを笑いの対象として生き延びようとせざるを得ない歪な学校文化。学校に「笑い・ユーモア」が方法論的に用いられる現状に一石を投じ、現在の「ゼロトレランス(不寛容)」の学校の雰囲気・文化を変える基盤として、教師と子ども一人ひとりの関係性を豊かなものに転ずるために、ユーモア的態度という観点から見直した。(猫) |
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