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ビバ! インクルージョン

ビバ! インクルージョン――私が療育・特別支援教育の伝道師にならなかったワケ

装幀 100%ORANGE

柴田靖子 著
判型
四六判 並製 260ページ
定価
1800円+税
ISBN978-4-7684-3548-9

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同じ水頭症の障害をもって生まれながら、療育→特別支援教育の“障害児専用コース”を突き進んだ長女と、ゼロ歳から保育園、校区の小・中学校学に学ぶ長男。二種類の“義務教育”を保護者として経験した辿りついた結論は。

障害児の親はどうして、特別な場所での専門家による特別な療育・支援にすがってしまうのか。そしてその結果、療育→特別支援教育→障害児専門の放課後の居場所、作業所という障害児専門コースに追いやられ、一般社会から孤立し、親亡き後の不安にさいなまれる。著者は障害児専門コースで長女は「学ぶ機会」を奪われ、弟は保障されたことを知り、そして“学び”は“豊かなバラエティの育ちあい”中でしか成立しないということを実感する。障害のある人を「私たちとは違う環境でないと生きていけない人たち」と場を分け、交じわる可能性を摘むことこそ差別であることを、2人の子どもの成長とともに親が気付き、自己変革をとげていく過程を描いた痛快エッセイ! 
 障害のある子どもの親(特に就学前で、特別支援か地域での関係性かで迷っている親)、障害児の療育・保育・教育関係者に是非読んでいただきたい。



目 次

はじめに〜「彼ら」と「私たち」

第一章 子育てと介助・介護を仕分けする〜母親元年
 一 シャバに助けを求める
 二 「介護・介助」と「子育て」を仕分ける
 三 「圧倒的な共感力」の中で暮らし始める

第二章 二十年後の自分に会う〜母であるより友人として
 一 これを教育といえるか
 二 共に生きる決意の頃(社会も私たち家族も)
 三 これは彼の意思

第三章 バリエーションはすべてを可能にする〜保障すべきもの
 一 インクルーシブを体感する
 二 排除、排除、排除!
 三 等しい人権をもつ人間として

第四章 絶望のさなかの希望〜「死んでいい人」のかごに入れられて
 一 絶望の後、浮かび上がった道
 二 バリエーションは、この世界を救う

あとがき〜猿が、木から、落ちた


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