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社会の障害をみつけよう |
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装幀 渡辺将史 |
障害とは、心身の機能や能力の欠損ではなく、“違う”とみなされる人に対する排除、差別、参加の制約=社会的障壁のことである。社会の障害(障壁)を見抜き、障壁を取り除き、より平等でインクルーシブな社会をつくるための入門書。 [著者紹介・編集担当書より] 障害平等研修(Disability Equality Training)とは、イギリスの差別禁止法の下で開発されたもので、障害を個人の問題としてではなく社会の問題として取り組む社会変革の主体者を養成する問題発見・解決型学習である。本書では、国際協力機構(JICA)国際協力専門員(社会保障)として、9年間、アジア・アフリカの開発途上国でトレーナーの育成、障害者のエンパワメントに努めてきた著者自身の研修経験を加味して再構築されている。従来の障害理解の研修、障害の疑似体験、援助・介護技術講習とは以下の5点が違う。 ・ 障害を身体機能の問題ではなく権利と機会の不平等という社会の障壁・差別として捉える ・ 障害の医学モデルではなく社会モデルを基礎にする ・ 単なる知識や情報の獲得、また啓発や表層的な行為の変化ではなく、差別の原因とメカニズムを理解し社会を変えることを支援する ・ 「できないこと」や障害の機能的側面の理解しか強調しない疑似体験を用いない ・ 障害者本人が指導者となる 2017年4月、障害者差別解消法が施行され、差別が起きたときの具体的解決が課題となっているが、差別解消地域支援協議会、権利擁護機関、相談機関等で、反差別・障害者の平等を進めるための方法の一つとして活用されていくものと期待されている。 |
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