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どうして、もっと怒らないの?

どうして、もっと怒らないの?――生きづらい「いま」を生き延びる術は障害者運動が教えてくれる

装幀 奧冨佳津枝

荒井裕樹 対談集
判型
A5判 並製 200ページ
定価
1700円+税
ISBN978-4-7684-3572-4

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今、注目度が急速に高まっている荒井裕樹さんの対談集。障害者・ハンセン病者・精神病者の自己表現を研究する異色の近代文学研究者である著者が、相模原障害者殺害事件以降、積極的に新聞、ネット論壇で発言をしている。

この本では障害者に生きる場を与えようとしない社会に対して根源的な問いを突き付けてきた脳性マヒ者集団「青い芝の会」を中心とした障害者運動の今日的意義を語る。

【著者紹介・担当編集者より】
障害者・ハンセン病者・精神病者の自己表現を研究する異色の近代文学研究者である著者が相模原障害者殺害事件以降、積極的に新聞、ネット論壇で発言をしている。70年代の「過激」「単なる糾弾で建設的対話になっていない」と一方では批判されてきた青い芝の運動及びその理念(「愛と正義を否定する」「問題解決の路を選ばない」)が、今日、障害者運動や福祉の領域を超えて、生きづらさを抱える若者の共感を呼ぶのはなぜか。中島岳志(東京工業大学教授、政治学)、原一男(映画監督)、九龍ジョー(編集者、ライター)、川口有美子〔ALS/MND サポートセンターさくら会副理事長、『逝かない身体』(医学書院)で第41 回大宅壮一ノンフィクション賞受賞〕、尾上浩二(DPI日本会議副議長、元内閣府障害施策アドバイザー)という多彩な対談相手と共に、障害者運動、とりわけ「青い芝の会」が社会に与えた影響と、差別に抗う運動の根源的力のもつ解放感、今日的意義を語り合う。

荒井裕樹(あらい・ゆうき)
1980 年、東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。現在、二松学舎大学文学部専任講師。著書『差別されてる自覚はあるか』『障害と文学』(以上、現代書館)、『生きていく絵』(亜紀書房)等。


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