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マッカーサーへの100通の手紙 |
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装幀 伊藤滋章 |
マッカーサーは占領初期、日本の非軍事化と民主化を大きな目標に掲げ、矢継ぎ早に改革に取り組んだ。それまで軍国主義によって抑圧されてきた日本の国民には連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)を「解放軍」と歓迎する気持ちが芽生えていった。当時GHQに宛てられた手紙は54万通にも達した。マッカーサー自身も国民からの投書を占領政策を進めていく上でうまく活用した。戦後、それらの一部は本にもなっているが、本書は北海道民だけの手紙約100通を採録。直接投書の主を訪ね、その遺族などから、当時の様子やその後の生き方を聞き書きしたものである。北方領土からの帰還者、炭坑労働者・アイヌなど、北海道民の思いとマッカーサーへの期待感がよみとれ、占領期日本人の意識が読み取れる。 [著者紹介・編集担当者より] 内地と違い、北海道には独自の思いがある。アイヌ民族の思い、引き上げ者の思い、マッカーサーはどうくみ上げたのか。興味深い内容である。 全国規模では優れた先人の研究書があるが、本書は今後、各地域毎の意識調査がなされるであろう先鞭を付けたものと言っていい。 |
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