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<三越>をつくったサムライ 日比翁助 |
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装幀 伊藤滋章 |
明治37年、日本初となるデパートを創業し、斬新な広告や催事開催、人材育成などにより「三越ブランド」を確立。慶應義塾で福沢諭吉に学んだ“士魂商才”を実践し、近代日本の商業革新に挑んだ久留米武士・日比翁助の壮烈な生涯を辿る。 [著者紹介・編集担当者より] 林 洋海(はやし・ひろみ) 1942年、福岡県生まれ、久留米商業高校卒。 トッパンアイデアセンターを経て、P&Cクリエイティブディレクター、AGIOデザイン主宰。 福岡アジアデザイン交流協会会長 日本グラフィックデザイナー協会会員 星亮一戊辰戦争研究会相談役 著書 『母成峠:そして少年は戦場に消えた』(文芸社) 『ブリヂストン 石橋正二郎伝』『シリーズ藩物語・久留米藩』『十二歳の戊辰戦争』(いずれも現代書館) 『医傑凌雲』(三修社) 『新島八重』(上毛新聞社) 幕末の世に生まれ、久留米藩士の子として激動の維新期のなかで育った日比翁助。攘夷派に暗殺された伯父、政府の武道廃止に激して自刃した伯父を見て、武士の魂を肌で感じただろう。 旧制時代、“士農工商”としてもっとも身分が低いとされていた商人。時代は変わり明治になったものの、三井呉服店の経営を任されることに対してはじめは抵抗があったようだ。しかし、工業と比べて遅れていた商業の近代化に身を捧げようと決意した日比翁助の働きぶりは周囲が驚くほどだった。 渡英して感銘を受けたハロッズを目指し、商品開発や仕入れ・物流から販促までのシステムづくり、人材の育成、組織づくり……と今日の百貨店の原型をゼロから築き上げた。そしてそれは戦後、物資が不足しているときもフェアプライス(適正価格)を貫き、関東大震災で燃えてしまった仕入れ商品の代金もすべて支払い、いち早く商品を供給するなど、パブリックストアを目指した日比の精神とともに受け継がれている。 [目次] 序 デパート王とタイヤ王 第一章 デパートメントストア宣言 第二章 激動の維新期に育った日比翁助 第三章 北?義塾と慶應義塾の仲間たち 第四章 没落した三井呉服店越後屋 第五章 運命の転身と士魂商才 第六章 デパートは社会公衆の商店なり 第七章 今日は帝劇、明日は三越 第八章 デパートのビジネスモデルをつくった翁助 第九章 受け継がれていく翁助の創業理念 参考および引用資料 あとがき |
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