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江戸から見た原発事故 |
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装丁 中山銀士+金子暁 |
2011年3月、千年に一度と言われる大震災害が発生した。天災ではなく人災で、社会的大事件でもある原発事故も起きた。未だ終息の見込みのない大事件を「江戸」にカウンターポイントを置いて、相互を際だたせ書いた随想である。原点を江戸時代に置くことで、今の社会がはっきり見えることがある。戦後の日本は維新後の日本を繰り返した。いずれ結末は暗転し、原子核のすさまじい惨禍になる、と著者はいう。日本近代史の「私解・私註」と著者の「自分語り」が複雑に交差し、不甲斐ない祖国への「嘆きと怒り」の書でもあるが、それを踏まえ、逆転させた希望の書である。 |
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