装丁 中山銀士
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大倉 直 著
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判型
| 四六判 上製 |
264ページ |
定価
| 2000円+税 |
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沖縄大学学長・野本三吉(本名:加藤彰彦)。野本名でも加藤名でも多くの書籍を上梓している。1941年11月30日生まれだから日米開戦の8日前に生まれたことになる。1945年の東京大空襲で母親が背中に背負った妹を亡くし、物静かな少年だった。横浜国大を卒業し教員になる。そこで突然共同体の体験を目指し、イスラエルのキブツに入植しようと北海道で訓練中失恋。ヤマギシ会に入る。そこから山谷、沖縄、宮古島と漂泊し、結婚、横浜市役所に入所。寿で福祉職員、その後和光大学教員、横浜市立大教授、沖縄大学教授となり、現職。こう書くと単なる変わり者の先生だが、本人は熊のような身体、猫のような人懐こく、涙もろく、会った人はみな大きく包み込まれるように感じる、という人だ。その人の寿での活動、学生との対話などを一冊に纏めた。
[著者紹介・編集担当者より] ノンフィクション作家。1966年生まれ。著書に、近代日本の工学者群像を描いた『奇蹟の学校』、アルゼンチンへ移民し酪農家となった元エリート軍人を追った『陸軍将校のつくったチーズ』(以上愛育社)、徒手空拳で海外へ飛び出した人々を訪ね歩いた『脱ニッポン人生』(草思社)、メキシコの安宿にたむろする日本人旅行者の夢と挫折をつづった『メキシコホテル』(旅行人)など。
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