|実用一覧|サブカルチャー一覧|書名一覧|買物カゴを見る| |
アニメ研究入門〔増補改訂版〕 |
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
装幀 伊藤滋章 |
メディア芸術として海外戦略も行われる日本の“アニメ”。そのアニメを学術的に研究する道筋をつけるため、映像・音声・歴史・流通・視聴者・ジェンダーなど様々な視点から読み解く方法を指南する。批評と研究、海外アニメを論じた補章を追加。 [編著者紹介・編集担当者より] 小山昌宏(こやま・まさひろ) 情報セキュリティ大学院大学 情報セキュリティ研究科博士後期課程修了 博士(情報学)。現在、愛知淑徳大学メディアプロデュース学部兼任講師、自然医科学研究所 研究員。一般社団法人 国際クラウドファンディング運用教育研究協会理事、専門は情報社会学、メディア論、映像文化(マンガ・アニメーション)研究。 著書に『宮崎駿マンガ論』『戦後「日本マンガ」論争史』(ともに現代書館)、『情報セキュリティの思想』(勁草書房)、編著書に『アニメへの変容』(現代書館)など。 須川亜紀子(すがわ・あきこ) ウォーリック大学大学院 映画テレビ学部博士課程修了 Ph.D.(人文学博士)。現在は横浜国立大学教育人間科学部/都市イノベーション学府 准教授。専門はメディア(アニメ)とジェンダー。 単著に『少女と魔法―ガールヒーローはいかに受容されたのか』(NTT出版、2013年)*2014年アニメーション学会賞受賞。共著にJapanese Animation:East Asian Perspectives(ミシシッピ大学出版・香港大学出版、2014年)、The Critical Survey of Graphic Novels: Manga (Salem Press、2012年)、『アニメーションの事典』(朝倉書店、2012年)など。 海外で高い評価を受ける日本のマンガやアニメ。しかし、国内でその評価が得られ始めたのは1990年代に入ってからで、2003年にようやく文科省が「芸術」として認可した経緯を持つ。そのため、いまだ“アニメ学”は学術的に確立しておらず、まだまだ研究の余地を残している。 本書は、『風の谷のナウシカ』や『となりのトトロ』などを文学理論を通して分析したり、映像のアングルやショットなどから登場人物の表象分析を行ったり、『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』、そして『新世紀エヴァンゲリオン』に至るまでのヒーロー・ヒロイン像からジェンダー分析を行ったり……など様々な観点からの研究が可能であることを教えてくれる。 また、増補改訂版では、各章の追加修正に加え、初版を刊行後に各方面から出た意見を取り上げ、アニメ研究を行う上での批評・研究のとらえ方、海外アニメや映画・映像理論について補足的に論じる。 アニメ研究を志す学生も、そうでない人もアニメがもっと好きになる一冊! 【目次】 序 章 アニメで論文を書きたい人のために……小山昌宏・須川亜紀子 第1章 文学理論 アニメ研究における批評理論の可能性……中垣恒太郎 第2章 映像論 アニメを読む――映像としてのアニメのナラティブ分析……須川亜紀子 第3章 ジェンダー論 アニメから読み解くジェンダー――「力」と「美」を超えて……村瀬ひろみ・須川亜紀子 第4章 サウンド/ヴォイス研究 アニメを奏でる3つの音――アニメにとって音とは何か……鈴木真吾 第5章 ヒストリー研究 アニメ研究における歴史的アプローチ……木村智哉 第6章 オーディエンス研究 アニメ・オーディエンス(視聴者―消費者)の分析に向けて――ディコーディング・日常・アイデンティティ……池上 賢 第7章 アート研究 アニメにおける美と汎美……小池隆太 第8章 コンテンツ研究 著作・流通システムにおけるアニメ……玉川博章 第9章 オーディオ・ビジュアル研究 情報システムとしての「アニメ」にみる映像表現と物語形式――アニメ『となりのトトロ』における情報伝達の行方を読む……小山昌宏 終 章 今後の課題と見通し……小山昌宏・須川亜紀子 補 章 アニメ研究のアプローチについて――増補・改訂版によせて あとがき |
||||||||||||||||
〒102-0072東京都千代田区飯田橋3-2-5 TEL:03-3221-1321 FAX:03-3262-5906 |