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政宗が殺せなかった男 |
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装幀 伊藤滋章 |
伊達政宗の叔父・伊達盛重の数奇な生涯を7年間の綿密な考証で描く歴史読み物。 主人公は天文22年(1553)、伊達十五世晴宗(政宗の祖父)の5男として生まれる。幼名伊達彦九郎。元服後、伊達政重。国分氏入嗣後、国分(能登守)盛重。佐竹氏亡命後、伊達(三河守)盛重を名乗る。 鎌倉時代以来400年間仙台平野に勢力を誇ってきた国分氏に娘婿として入り、甥の伊達政宗に居城の松森城を攻められ滅ぼされた。が、落城前に脱出、姉の嫁ぎ先、常陸の佐竹氏に亡命。義兄に取り立てられ復活し、佐竹が秋田に国替えになったとき、それに従い伊達との境界の城、横手城城代になる。武将として活躍した範囲は宮城・福島・山形・茨城・秋田・岩手南部、そして遠く大阪にも足跡がある。 政宗から逃れるとき、83騎200〜300人で敵中100qを突破したのだが、それまで虐殺の限りを尽くし、撫で斬りの政宗として恐れられていた政宗は、何故か盛重の家族や亡命者を見逃した。そこに政宗と盛重の密約があったのではなかろうか。戦国末期から江戸初期にかけて東北南部を舞台にした、大スペクタルと陰謀の数々が明らかになる。これだけ綿密な史料を駆使した読み物は滅多にない。宮城・秋田・福島・山形・茨城の戦国時代がよく分かる。 [編著者紹介・編集担当者より] 山形から福島、茨城・宮城と勢力を広げた伊達政宗の野望と翻弄された武将の一族。東北人にとっては堪らない魅力ある書です。 |
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