装丁 中山銀士
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日本の文化・芸能・祭りは、古代より朝鮮・中国・東アジア・北方地方から影響を受けたものであることは言うまでもない。それら渡来の文化等が日本列島から行き場をなくして混じり合い形成されていったのである。日本と朝鮮の文化、祭りや芸能・神事をテレビ、映画で約300本も撮り続けた、この道の第一人者・前田憲二監督が『渡来の祭り・渡来の芸能』(2003年・岩波書店)を発展させた集大成。日本と朝鮮の文化・祭り・神事に挑み日本の精神構造の基層に挑む力作である。
[著者紹介・編集担当者より] 1935年生まれ。映画監督。長編記録映画の代表作に『おきなわ戦の図 命どぅ宝』(1984年)、『土佐の泥繪師 繪金』(1986年)、『神々の履歴書』(1988年)、『土俗の乱声』(1991年)、『恨・芸能曼荼羅』(1995年)、『百萬人の身世打鈴』(2000年)、『月下の侵略者 文禄・慶長の役と「耳塚」』(2009年)、『柿の木の下で 東学農民革命』(2015年夏上映予定 現在製作中)がある。NPO法人ハヌルハウス代表理事を務める。2001年10月、韓国政府より王冠文化勲章を授与された。著書『日本の祭り―どろんこ取材記』(造形社)、『渡来の祭り 渡来の芸能―朝鮮半島に源流を追う』(岩波書店)、共著『日本文化の源流を探る』(解放出版社)、『渡来の原郷―白山、巫女、秦氏の謎を追って』(現代書館)、『韓国併合 100年の現在』(東方出版)他多数。
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