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だいじょうぶ! 依存症 |
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装幀 伊藤滋章 |
依存症は、意志の弱さに原因はなく、薬物や行動学習によって起こる「精神疾患」である。依存症へと向かう脳の構造をはじめ、現れる症状、周囲の人がとるべき対処などを平易に解説。依存症者への理解を深め、回復の道筋を示す。 [著者紹介・編集担当者より] 高部知子(たかべ・ともこ) 1967年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒。 心の専門家を育てる「悠學塾」主宰。京都十全会・新生十全会顧問。 中学生の時にスカウトされ、NHK『ガラスのうさぎ』でデビュー。以後、『積木くずし』や「わらべ」などで活躍。結婚・出産を機に引退。 精神保健福祉士、認定心理士、東京都認定薬物専門講師、浄土宗西山深草派教師などの資格をもち、全国で講演や教育セミナーを行っている。 アルコール、薬物、ギャンブルなど、依存の対象となるものは無限にある。何かに依存しなければ生きられない弱い人間が「依存症」になると捉えられがちだが、脳の構造について科学的に説明されると、誰もが罹りうる病気であることがわかる。 精神保健福祉士として、あらゆる依存症者やその家族などと日々接する著者が、具体的な事例と社会的な観点をもって語る言葉は、当事者に限らず、無関係と思っている人の身にも迫るものである。 [目次] 1章 依存症とは 依存症は病気です/依存症は脳と身体の反応/依存症と中毒は違う/乱用から依存へ/家族と依存症/依存を支えるイネイブラー/巻き込まれと共依存/遺伝的因子の影響/さまざまな精神疾患との関わり 2章 依存症のメカニズム 脳の構造を変える/ドーパミンと脳の快感回路/ドーパミンの光と闇/ドーパミンとアドレナリン/ストレスと依存/ドーパミンが関わる病気/脳に直接作用する物質/依存症のサイン 〈コラム アヘン戦争〉 3章 アルコール依存症 人類最古の痛み止め/アルコールは危険な薬物/強い人ほど危ない/脳への作用/適量とは/アルコールと病気/アルコールと認知症/依存症への道/アルコールの離脱症状/アルコール依存症の治療に向けて 〈コラム 好きな歌でわかる依存度?〉 4章 薬物依存症 薬物の3つのタイプ/主な薬物の特徴/若い人たちを誘惑する薬物/薬物依存と法律/処方薬依存 〈コラム 覚せい剤ヒロポンとナチス〉 5章 ギャンブル依存症 ギャンブル依存症者の数/ゲームも「ギャンブル」/一発逆転のワナ/出そうで出ないからはまる/ギャンブル依存にはまった人の悲劇/行動依存を形成するドーパミン/ギャンブル依存症の離脱症状 〈コラム うちの子も依存症?!〉 6章 女性の依存症 表に出にくい女性の依存症/女性の依存症の特徴/美容と依存症/ライフステージと依存/依存症になった女性たち/回復のための課題 〈コラム 母から子へ〉 7章 治療と回復 依存症に気づくために/「底つき」と自殺/依存症を知る/依存症治療の入り口/医学的治療と社会的治療/医療機関にできること、できないこと/科学的な治療ができる/回復を支える自助グループ/回復した人たちの役割/社会復帰 〈コラム キツネ憑き? タヌキ衝き?〉 8章 予防のために 依存症予備軍の子どもたち/社会的な損失/知識こそが最大の予防/リラクゼーションの勧め |
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