現代書館
文芸一覧歴史・民俗・民族一覧書名一覧買物カゴを見る

「かぐや姫」誕生の謎

「かぐや姫」誕生の謎――渡来の王女と“道真の祟り”

装幀 箕浦卓

孫崎紀子 著
判型
四六判 上製 248ページ
定価
2200円+税
ISBN978-4-7684-5769-6

注文数
増やす
減らす
注文数を入力し、押して下さい
好評発売中!

『日本書紀』の記述を手がかりに、中世ペルシアと日本の暦や祭礼のつながり、奈良の遺跡や地形を調査分析。さらに神社の祭神から竹取物語最古の写本まで読み解き、飛鳥?平安?現代と時空を超えて「かぐや姫」誕生の謎に迫る。



[著者紹介・編集担当者より]

孫崎紀子(まごさき・のりこ)

1948年生まれ。金沢大学薬学部卒業、同医学部附属ガン研究所助手を経て、1971年に結婚後、外交官である夫と共にロンドン、モスクワ、ボストン、バグダード、オタワ、タシケント、テヘランに住む。「マンナ」「ムミヨとウズベク語」「日本語とウズベク語の比較」「舎衛女のうた」などのエッセイ・論文がある。2014年から上智大学・山岡三治教授「文化交渉学特講」(文学研究科)の講師を務める。


『源氏物語』にも、日本最古の物語と記述されている「竹取物語」。中学や高校の国語の授業で、また絵本にも登場するなど有名な作品だが、作者や成立年は不明でいまだ謎が多い。

海外在住経験が長く、語学に造詣の深い著者ならではの洞察力で、『日本書紀』に書かれた渡来人はペルシア人で「かぐや姫」のモデルとなったこと、作者は菅原道真の孫であり、ご祭神を調べ直していた文時ではないかと推論する。歴史ロマンあふれる至極の1冊。



[目次]

第1章 道真の孫・文時

謎解きの主人公、菅原文時とは
宮中での文時の仕事
奇妙なご祭神を祀る散吉神社
散吉神社の由来


第2章 飛鳥の渡来人

ササン朝ペルシアの滅亡と王家の亡命
日本書紀のトカラ人は、本当はペルシア人
ペルシア人ダラや兵士の足跡はトカラ列島に
盂蘭盆会の日、ダラは斉明天皇に招かれる
先祖の魂を迎える日本の「お盆」とササン朝ペルシアの「新年」
ゾロアスター教の暦
「オボン」に先祖の魂が帰ってくるペルシア
トカラ列島に残るササン朝時代のペルシアの「新年」


第3章 かぐや姫の母

ササン朝ペルシア最後の王、ヤズデギルド三世
行方不明のペルシア王女の日本への漂着
王女は飛鳥へ
斉明天皇の狂心の渠(たぶれこころのみぞ)の謎
酒船石の謎
王女の結婚とダラの旅立ちと謎の童謡
飛鳥での日々と王女の追憶
王女の楽しみは宮廷での音楽だった


第4章 かぐや姫の誕生

王女の娘ダラ女の拝謁
王女と別れて、ダラ女はペルシア人たちと新生活を始める
悲劇……突然のダラ女の死がもたらしたもの
万能薬ムミヨ
二人の散吉の死による不気味な天変地異


第5章 竹取翁物語の誕生

文時は神社の名前を変えることを決心する
決心は文時の良心を苛み、文時は祟りを畏れる
文時の対策とは?


第6章 文時の思案と「竹取の翁物語」

姫の登場
五人の貴公子
佛の御石の鉢
蓬?の玉の枝
火鼠の皮衣
龍の首の玉
燕の子安貝
御門の求婚
かぐや姫の昇天
ふじの山


第7章 「竹取翁物語」の行方

文時の意図したこと
文時の大成功と「讃岐」のひとり歩き
動かぬ証拠



参考・引用文献


GO TOP
| ご注文方法 | 会社案内 | 個人情報保護 | リンク集 |

〒102-0072東京都千代田区飯田橋3-2-5
TEL:03-3221-1321 FAX:03-3262-5906