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国家と石綿 |
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装幀 伊藤滋章 |
「見えない時限爆弾」と言われる石綿問題。石綿は放射能同様に人間の五感ではまったく察知できず、見えず匂わず、人間が認識するのは不可能で、体内に入ってしまうと取り出せない発癌物質だ。日本では対策が大幅に遅れ、すべての日本人の肺に石綿が混入しているといわれる。 大阪泉南地域の元紡績工場経営者は、祖父が経営していた時代に石綿紡織品を製造していたことから元労働者が健康被害を受けていたことを知る。そして、その贖罪のために被害者を組織し、弁護士や支援者らとともに国を相手取った損害賠償請求運動に立ち上がり、ついに最高裁で勝利を勝ち取る。日本民衆運動史に残る感動の記録。 [著者紹介・編集担当者より] 石綿の危険性について、国は実は戦前から知っていた。対策をとろうと思えばとれた。しかし、日本で石綿の全面禁止が決まったのは何と2006年!。つまり石綿は、半世紀以上も放置されてきたのです。日本人必読のルポです。この国のダメなところと、それを乗り越えようとする良いところも、この問題にすべてが詰まっています。 |
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