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起て、飢えたる者よ<インターナショナル>を訳詞した怪優・佐々木孝丸 |
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装幀 伊藤滋章 |
大正〜昭和に活躍した俳優・佐々木孝丸の評伝。佐々木孝丸(1898〜1986)は新劇運動の出身者で、プロレタリア演劇の草分けであり、戦後は商業娯楽映画の活況を支えた名脇役である。彼はまた大正11年(1922年)、革命歌「インターナショナル」の歌詞をフランス語から日本語に訳詞した人物でもあり、エスペランティストであり、編集者、翻訳家、作家、劇作家、演出家の顔も持つ。そんな八面六臂の活躍を見せる人物に魅せられた同郷讃岐の作家・砂古口早苗氏が、佐々木孝丸を軸に、新劇の歴史や大正〜昭和初期の左翼演劇・文学運動の詳細、戦後の娯楽映画を通じての世情を読み解き、心情豊かに活写している。 [著者紹介・編集担当者より] 佐々木孝丸は新劇運動の草分け且つ中心人物であるので、佐々木の人生を追うだけでも日本の演劇・文学における左翼運動の歴史を一つの流れとして総ざらいできる。そういう意味でも多くの主張の強い主役達をまとめ繋ぐ名脇役であり、面白い視点を提供する一冊となっている。 |
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