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サツマイモの世界 世界のサツマイモ |
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装幀 伊藤滋章 |
サツマイモ研究の先駆者が、その栄養価、品種の特徴、用途や栽培法はもとより、企業と連携した新品種開発やルーツ調査、最新の国内・海外事情などを語り尽くす。歴史・植物・民俗・農政学など多彩な観点からサツマイモを紐解いた決定版。 [著者紹介] 山川 理(やまかわ・おさむ) 1947年、静岡市生まれ。 1969年、京都大学農学部卒。農学博士。 1969年〜1982年、農林省九州農業試験場に勤務。サツマイモの品種改良に従事。途中、名古屋大学およびノースカロライナ大学に留学。 1982年〜1985年、農林水産省農林水産技術会議事務局に勤務。畑作担当研究調査官。 1985年〜1990年、野菜・茶業試験場久留米支場に勤務。イチゴの品種改良に従事。 1990年〜1998年、九州農業試験場に勤務。サツマイモの品種改良に従事。 2003年〜2007年、九州沖縄農業研究センター所長。 2007年〜2011年、農林水産先端技術産業振興センター理事。 これまでにサツマイモやイチゴの新品種を多数育成。サツマイモの加工についての特許多数。 1996年、日本育種学会賞。1998年、農林水産大臣賞。 現在、山川アグリコンサルツ代表として、食品関連企業の顧問や地域の活性化アドバイザーとして活躍。千葉大学園芸学部非常勤講師。 主著『未来を拓くグリーンハイテクノロジー』(共著者、農林統計協会)、『ストレスの植物生化学・分子生物学』(共著者、学会出版センター)、『新品種で拓く地域農業の未来』(共著者、農林統計出版)。 [編集担当者より] 土地がやせていても育てられるサツマイモは、食糧が乏しかった戦中・戦後に活躍した作物。そのサツマイモが品種改良を経て、現代人の嗜好に合わせて甘くねっとりしたものに生まれ変わり、加工食品としての幅を広げて海外へも進出しています。 研究者であれば今後の新品種開発に、生産者であればブランド芋の栽培に、消費者であれば健康面を考えた食べ方になど、それぞれに活用できる、身近なサツマイモを深く掘り下げた好適書です。 [目次] 第1章 サツマイモの現代史――日本人とサツマイモの関係 1 戦中戦後のサツマイモ 2 サツマイモの私的同時代史 3 日本の代表的な品種と産地 4 サツマイモをめぐる現代 5 研究のつれづれに 6 食糧危機を想定した意図 第2章 サツマイモの植物学――面白くて感動的な農作物 1 サツマイモの独自性 2 植物としての特性 3 栄養価とおいしさ 4 幅広い用途 5 サツマイモの実務 6 世界のサツマイモの品種 7 品種改良の世界――いまトップランナーは日本 第3章 サツマイモの農政学――日本人の食生活 1 日本の農政とサツマイモ 2 品種開発の道筋 第4章 サツマイモの歴史地理――こうして日本にやってきた 1 サツマイモ伝播の道をたどる 2 サツマイモが広がっていくとき 3 国ごとのサツマイモ 4 サツマイモの国際戦略性 5 日中韓サツマイモ研究会 [おすすめの類書] 『にっぽん たねとりハンドブック』 『自家採種ハンドブック――「たねとりくらぶ」を始めよう』 |
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