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コンゴ共和国 マルミミゾウとホタルの行き交う森から |
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装幀 伊藤滋章 |
中部アフリカのコンゴ共和国で、いま何が起きているのか――。熱帯林に生息するゾウやゴリラなどの生態調査、環境保全に携わる中での内戦や森林伐採業との対峙、貨幣経済の浸透が先住民に与える影響など現場のリアルを伝える。 [著者紹介] 西原智昭(にしはら・ともあき) 1989年から25年以上、コンゴ共和国やガボンなどアフリカ中央部熱帯林地域にて、野生生物の研究調査、国立公園管理、熱帯林・生物多様性保全に従事。国際保全NGOであるWCS(Wildlife Conservation Society;ニューヨークに本部)のコンゴ共和国支部・自然環境保全技術顧問。NPO法人アフリカ日本協議会・理事。京都大学理学部人類進化論研究室出身、理学博士。 詳細はhttp://www.arsvi.com/w/nt10.htmを参照。現在の最大の関心事は、人類による自然界・野生生物利用と人類の文化遺産の維持とのバランスに向けた方途や、先住民族の今後のあり方への模索である。 著書に、翻訳『知られざる森のゾウ――コンゴ盆地に棲息するマルミミゾウ(ステファン・ブレイク原著)』(現代図書、2012年)、共著「森の先住民、マルミミゾウ、そして経済発展と生物多様性保全の是非の現状」『アフリカ潜在力 第5巻 自然は誰のものか――住民参加型保全の逆説を乗り越える』(京都大学学術出版会、2016年)、共著「アフリカの野生生物の問題はアフリカだけの問題ではない」『「アフリカ」で生きる。――アフリカを選んだ日本人たち』(カナリアコミュニケーションズ、2017年)、共著「メディアが目指すのは「事実」よりも「新奇・好奇」なものなのか――アフリカ熱帯林におけるマスメディアとの体験より」『FENICS 100万人のフィールドワーカーシリーズ第6巻』(古今書院、2017年)など。 [編集担当者より] 日本から遠く離れている国だが、実は1989年のワシントン条約で象牙の国際取引が禁止されるまで、コンゴ共和国に生息するマルミミゾウの象牙は印章の材料として日本が大きな需要を占めていたという。 失われていく原生林、その中で生きる動物や先住民の間に、さらなる開発の波が押し寄せる。環境保全業もまた、当事国にとっては外部からの介入であるという葛藤を抱えながらも、自然との共生の道を探る著者の姿に静かな感動を覚える。 【目次】 プロローグ 1 熱帯林とゴリラとの出会い 2 虫さん、こんにちは 3 森の中で生きるということ 4 熱帯林養成ギプス、内戦、そして保全業へ 5 新たな旅立ち〜森から海へ 6 森の先住民の行く末 7 ブッシュミート、森林伐採、そして象牙問題へ 8 海洋地域での漁業と石油採掘 9 日本人との深い関わり 10 教育とメディアの課題 11 ぼくの生き方?これまでとこれから エピローグ [おすすめの類書] 『タイの象は生き延びられるか』 『アジアの森と村人の権利』 【増補改訂版】出来ました! |
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