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夢みる名古屋

夢みる名古屋――ユートピア空間の形成史

装幀 宮崎希沙

矢部史郎 著
6月12日発売!
判型
四六判 並製 224ページ
定価
1800円+税
ISBN978-4-7684-5857-0

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名古屋とはいったい何か? 茫漠として捉えようのない工業都市、その姿をえぐる都市論。
名古屋は2010年以降は東京をもしのぐ成長率を見せる愛知県の中心地だが、その全容は捉えづらい。
町をめぐる諸々のストーリーが、端的に言って弱いが、現在の名古屋は基本的に「元気」がない現在の日本において、(沖縄をのぞき)例外的に比較的経済指標などが活気を持っている地域でもある。この名古屋という街は、いかにして形成されたのだろうか。名古屋について論じる書籍自体は多いが、「名古屋めし」を取り上げるようなサブカルチャーや、「名古屋はヤバい」のような自虐的な「名古屋はダサい」といった名古屋叩きにかたよったりする傾向がある。むしろ今必要なのは、名古屋の歴史、地理、都市構造を把握することで立体的に名古屋という都市のありようを浮かび上がらせることである。非常に「真面目な」名古屋についての都市論が求められているのである。
尾張藩の城下町から戦前、軍需産業の一大拠点として成長し、戦後には右派労働運動=民社党の拠点となり、管理教育の本場としても名高く、一方で俗に「巨大な田舎」と呼ばれる、といった名古屋の形成史と構造をみる。さらに名古屋における管理社会のかたちをも描く。

【著者紹介・担当編集者より】
矢部史郎(やぶ しろう、1971年6月16日 - )は、日本の思想家、政治活動家。愛知県春日井市在住。その思考は、フェリックス・ガタリ、ジル・ドゥルーズ、アントニオ・ネグリ、パオロ・ヴィルノなど、フランス・イタリアの現代思想を基礎にしている。1990年代よりネオリベラリズム批判、管理社会批判を山の手緑らと行っている。ナショナリズムや男性中心主義への批判、大学問題なども論じている。ミニコミの編集・執筆などを経て,1990年代後半より、「現代思想」(青土社)、「文藝」(河出書房新社)などの思想誌・文芸誌などで執筆活動を行う。2006年には思想誌「VOL」(以文社)編集委員として同誌を立ち上げた。著書は無産大衆神髄(山の手緑との共著 河出書房新社、2001年)、愛と暴力の現代思想(山の手緑との共著 青土社、2006年)、原子力都市(以文社、2010年)、3・12の思想(以文社、2012年3月)など。

名古屋はなぜ名古屋か? かつてベストセラーになった、栗本慎一郎氏の『光の都市 闇の都市』や『ブダペスト物語』を彷彿させる、画期的名古屋論。サブカル的にに名古屋をとらえたものではなく、初めての本格的都市思想論。中京圏のみならず、日本の工業地帯に生きる人々が快哉を叫ぶ名古屋論。


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