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「偉大なる後進国」アメリカ |
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装幀 大森裕二 |
■好評発売中! アメリカ合衆国の実像は、わかっているようで、わかりにくいものではないか。アメリカ合衆国(合州国)は統一国家ではなく、五十の州(State)のゆるやかな集合体として国がつくられた。合衆国憲法、連邦法はあるが、それは州法と入れ子になっているなど、日本の「常識」からは理解しにくいことも少なくない。 その振る舞いを見ていくと、実は閉鎖的な島国的同質性と後進性を持っていることがわかる。 本書はアメリカの現在を現すトピックを、アメリカの報道を通して見ていくことで、アメリカ人が描く「自画像」とは何かを探るものである。 太平洋の対岸に位置する、小さな島国・日本から見るアメリカとは異なる、アメリカの今と、その今に至るまでの歴史を知ることで、日本人の暮らしに大きな影響を与え続けている「アメリカ」について、新たな観点を提供するものだ。 【著者紹介】 1949年(昭和24年)小樽生まれ。 早稲田大学高等学院在学中、米国バージニア州ヨークタウンにAFS奨学金で一年間留学。早稲田大学政経学部卒業。共同通信写真部に入社。本社、那覇支局、名古屋支社などで報道カメラマン。 88年―91年、北京支局特派員。天安門事件、戒厳令下のチベット・ラサ、モンゴル民主化、独裁下のアルバニア、北朝鮮など取材。本社復帰後、自衛隊初のPKOをカンボジアで現地取材。崩壊したソ連、フセイン独裁下のイラク、アパルトヘイト撤廃後の初の南アフリカ共和国選挙など世界60カ国余りで取材。 編集委員時代に「生の時・死の時」、「メロディーとともに」など通年企画を9年間担当。動物連載独自企画「人間たちと生きて」を最後に退社。 フリージャーナリスト時代に初の黒人大統領誕生のアメリカを一年間、現地取材。カメラをペンに置き換えて、「育ジージがやってくる」、2016年アメリカ大統領選挙での現地取材をもとに「ゴハンと叫ぶネコ」(ミステリー小説)など出版、現在に至る。 【担当編集者より】 ・共同通信のカメラマン、記者としてアメリカはじめ諸外国の紛争現場などの取材を重ねてきた著者により抜き出された、「素顔のアメリカ」の様々なシーンは、マスコミが伝えるアメリカとは異なる「アメリカ」である。そこから見えてくる不合理や矛盾は、アメリカ合衆国という国が抱える現実の一側面である。それは「民主主義」の危機が懸念されるアメリカの姿でもある。 ・読者の日常に近い、アメリカのさまざまなトピックから描き出される「アメリカ像」は、読み物として楽しめる。 ・ここに取り上げられたトピックは、日本の読者にとっては意外なことも多く、読者には多くの発見があるだろう。 |
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