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「アウトロー超大国」アメリカの迷走 |
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装幀 大森裕二 |
■好評発売中! 建国以来250年程の歴史の浅い国であるが、現在は世界一の超大国であり、帝国でもある。日本人には戦勝国であり、民主主義の手本との幻想もある国だが、その実態は見えにくい。しかし、その実態はどうなのか、エピソードで綴るアメリカ社会ともいうべき内容の書籍である。 コロナ禍、失業、貧富の格差の拡大に人種差別反対運動とそれに対する右派の銃などによる威嚇など、アメリカは分解の危機にある。英語の副題をRoaring 2020’sとしたいくらいだ。1920年代を「狂騒の20年代」と呼ぶが、第一次世界大戦参戦、婦人参政権の憲法修正がなると共に、禁酒法という西側先進国ではあり得ない憲法修正も行われた。最後には大恐慌が起こり、失業者は続出。それから第二次世界大戦の道をアメリカは歩んでいった。 本書では大統領選挙の勝ち負けをテーマにはしない。建国以来の現代に適合しないアメリカ憲法の持つ矛盾とそれを支える北米大陸に生まれた「辺境の民主主義」を描く。また、その根底にある原理主義的なキリスト教と銃社会がどのように、現在と近未来のアメリカに影響を与えているのかを描いている。 【著者紹介・担当編集者より】 菅谷洋司(スガヤ・ヨウジ) 1949 年(昭和24年)小樽生まれ。 早稲田大学高等学院在学中、米国バージニア州ヨークタウンにAFS奨学金で1年間留学。 早稲田大学政経学部入学、72年卒業。共同通信写真部に入社。 本社、那覇支局、名古屋支社などで報道カメラマン。 88年〜91年、北京支局特派員。天安門事件、戒厳令下のチベット・ラサ、モンゴル民主化、独裁下のアルバニア、北朝鮮など取材。 本社復帰後、自衛隊初の海外PKOをカンボジアで長期に現地取材。崩壊したソ連、フセイン独裁下のイラク、アパルトヘイト撤廃後の初の南アフリカ共和国選挙など世界60 カ国余りで取材。 編集委員時代に「生の時・死の時」、「メロディーとともに」など通年企画を9年間担当。動物連載独自企画「人間たちと生きて」を最後に退社。 フリージャーナリスト時代に初の黒人大統領誕生のアメリカを一年間、現地取材。カメラをペンに置き換えて、「育ジージがやってくる」、トランプとヒラリー・クリントンが大統領選挙を闘った2016 年アメリカでの現地取材をもとに、著書「ゴハンと叫ぶネコ」(ミステリー小説)、『「偉大なる後進国」アメリカ』(2020年5月、現代書館)など。 アメリカは少年時代から対外政策は別として、民主主義が貫徹され、自由で平等な憧れの国だった。しかし、その対外政策それは戦時政策であり、平等が貫徹されているとは到底思えない独善的国家であり、国民だということが分かりだした。本書はその庶民レベルのエピソードでアメリカの実態が分かる構成になっている。是非知ってもらいたいアメリカの今。 【主な目次】 まえがき 第一章 「自由」の国のコロナ禍 第二章 「アメリカンドリーム」 第三章 辺境にできた人造国家 第四章 邪悪な宗教心 第五章 アメリカ「分解」のタイムライン あとがき あるいは内戦へマイルストーン |
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