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わが青春の時代 |
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装丁 中山銀士+金子暁仁 |
沖浦和光氏は18歳で敗戦を迎え、20歳の時、東京大学文学部に入学。日本共産党東大細胞に所属し、全日本学生自治会総連合(全学連)結成の実現に中心的な役割を果たすなど学生運動に没頭。その後、共産党主流派と全面的に対立し、党から除名され、東京大学大学院生として研究を継続。 本書第2部に収録した、荒正人、平野謙、小田切秀雄、佐々木基一、本多秋五、山室静、埴谷雄高らの同人誌『近代文学』を通しての研究は戦後史を知る上で、大変貴重なものである。石原慎太郎、大江健三郎、江藤淳、吉本隆明らについての批評が収録されている点も見逃せない。 第3部では、著者が関心を持ち続けた被差別部落と対極のダブーとされる天皇が、明治以降、なぜ政治体制の表舞台に登場したかを論究。1989年の昭和天皇死去に伴う大嘗祭を深く追究することで、我々にとって天皇とは何かを問う。天皇の退位が問題となっている現在、機を得た論稿である。 |
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