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遊芸・漂泊に生きる人びと |
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装丁 中山銀士+金子暁仁 |
沖浦和光氏は、1973年にイギリスに留学し、その帰路、立ち寄ったインドで目にした、カースト制度の凄まじい差別に大きな衝撃を受けている。それまでマルクス主義をはじめ西欧文化に価値を見出していた沖浦氏が、部落差別をはじめとする賤民文化の探究に方向を転換する貴重な論文を収録したのが本巻である。大道芸、香具師、説教節、歌舞伎、浪花節、猿まわしなど被差別民によって育まれ担われた現場の諸相を具体的に論述し、漂泊民・サンカ、差別によって漂泊せざるをえなかったハンセン病者に関する論稿も収録。丹念なフィールドワークを通して日本文化の基底を探る。 【主要目次】 T 遊芸民・漂泊民・被差別民とその文化 U 「サンカ」の実像 V ハンセン病――排除と隔離の歴史 W アジアの遊芸民と芸能 解題 寺木伸明 |
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