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瀬戸内の民俗と差別 |
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装丁 中山銀士+金子暁仁 |
瀬戸内は古代から海の交通の要衝として栄え、中国・朝鮮半島との主要な交易路でもあった。しかしながら、漁労、製塩、船の輸送等に従事した海民たちは、「士農工商」の枠外であった。千余年にわたる農業の繁栄を築いてきた定住農耕民と比べ、漂泊・移動民である海民たちは卑賎視されてきたのだ。その海民たちの歴史と民俗を「差別―被差別」の視点から照射したのが、第5巻の内容である。従来の日本史学では、ヤマト王朝以降を農本主義重視の視点から論じてきたが、「海民史・文化」の視点から捉え直すと新たなる日本が見えてくる。 自ら「村上水軍」末裔と名乗る沖浦和光氏の渾身の「海民史」である。 【主要目次】 T 『瀬戸内の民俗誌』(全収録) U 瀬戸内海の海賊と被差別部落 V 『島に生きる――瀬戸内海民と被差別部落の歴史』(抄録) 解題 川上隆志 |
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