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秋田藩 |
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装幀 伊藤滋章(基本デザイン・中山銀士) |
平安時代から続く名門佐竹家は関ヶ原の戦い後、常陸から出羽へと移された。54万石から石高も示されないままの移封であったが、この地は佐竹家の祖が活躍したゆかりの場所で、地下には金銀銅が眠り秋田杉が生い茂る資源豊かな土地であった。 また土崎と能代の湊によって上方の文化が流入し、藩内の祭りや角館が小京都と呼ばれるようになるなど強い影響を及ぼしている。八代藩主佐竹義敦は学問好きで、秋田蘭画が花開き、藩士小田野直武は師平賀源内との関係から『解体新書』の挿絵を担当した。 異国船が日本沿岸を出没するようになると、蝦夷地警備や京都警衛を割り当てられる。一方、幕末に起こった家老同士の対立などにより戊辰戦争の際に藩内は混乱し、結果的に新政府側についた。 源氏の名門・佐竹家が出羽に移封し、鉱山や秋田杉を現在まで続く産業として育成。 |
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