現代書館

おてんとうさんに申し訳ない 菅原文太伝

装幀 伊藤滋章
坂本俊夫 著
5月11日発売!
判型
四六判 並製 280ページ
定価
1800円+税
好評発売中!

映画俳優として確固たる地位を築き、多くの映画ファンから愛された菅原文太氏。ただ、「映画俳優・菅原文太」が彼のすべてではない。彼は2014年11月28日に他界するその少し前の11月1日、「日本を再び戦争をする国にしてはならない」という強い思いから命を削って沖縄県知事選の応援に臨んだ。また、「政治の最大の責任は国民を飢えさせないこと、戦争をしないこと」という信念から自ら無農薬有機農業を始め、さらには自身のラジオや雑誌の対談に同様の問題意識を持つ専門家を選び、読書を重ね、積極的に発言・行動してきた。「いのちの党」の結成もその一つの形である。ここで改めて、我々は菅原文太氏の声を聞き、その思いを受けとめ、彼の活動を振り返り、「国民が飢える国、苦しむ国にならないよう、再び戦争する国にならないよう」考えていく必要がある。文太氏の晩年の闘いを描くことで、本書をその手がかりとしていくと同時に、映画俳優としてではない菅原文太氏の一面をも浮き彫りにしていく。またその一方で、「映画人としての菅原文太」が激動の映画界でどう生きてきたかにも焦点をあてる。昭和の映画と「映画俳優・菅原文太」の魅力を再び読者に確認していただきたい。

【著者紹介・担当編集者より】
菅原文太をはじめとした映画スターや彼らの出演した映画作品を紹介する本は多々あるものの、氏の評伝は初の試みである。坂本俊夫氏の文章からは文太氏への尊敬の念と愛情とが溢れ、チャーミングな映画紹介は昭和の映画ファン必読の内容となっている。『仁義なき戦い』や『現代やくざ』という血なまぐさいタイトルから鑑賞を敬遠していた私のような人間も、坂本氏のあらすじを読めば作品を観てみたくなること請け合いである。晩年は食の安全と戦争放棄の立場から精力的に活動した「菅原文太」というひとりの人間の生き様から、勇気と活力がもらえる本である。


【目次】

はじめに

第一章 俳優になるまで
 菅原文太という一人の男がいた
 詩人であり、洋画家でもあった父
 東中野から一迫町へ疎開――田畑を駆けまわる
 敗戦――父の復員、仙台での生活
 高校時代――小説『青葉繁れる』の話の元
 映画館通い――ジャン・ギャバンに憧れる
 アルバイトの日々――山谷の段々ベッドに寝ることも
 酒、ギャンブル、そして女――色里のなじみに
 ファッションモデルになる――「ただいまのモデルは、スガワラブンタさんでした」

第二章 新東宝・松竹時代――主役から脇役へ
 新東宝――「生まれながらの虚弱児」
 大蔵貢の経営
 「新東宝ケチ・プロ」
 悪役でデビューし、「ハンサム・タワーズ」に
 エロ・グロ路線――「観ても語れなかった」新東宝映画
 相変わらず貧乏――松竹へ
 不遇の松竹時代――初仕事で遅刻
 出色の『死闘の伝説』――「瞠目に値する存在感」
 安藤昇との出会い――東映へ

第三章 東映時代(一)――時代劇、任?映画の様式を壊す文太
 文太が入った頃の東映
 東映初出演は高倉健の『網走番外地』最後の作品
 魅力的な了達――脇役で実績を積む文太
 移籍一年ちょっとで主役に――『現代やくざ 与太者の掟』と『関東テキヤ一家』
 『緋牡丹博徒 お竜参上』の名場面の文太――「無言で演じたラブシーン」
 「印象に残る作品」(文太)――『現代やくざ 血桜三兄弟』
 任?映画から『まむしの兄弟』へ――強面と喜劇性の二面性
 「思い出に残る映画」(文太)――『現代やくざ 人斬り与太』
 『木枯し紋次郎』――文太はニヒルな渡世人にぴたりとマッチしていた

第四章 東映時代(二)――「オレの場合は存在感だけでね」
 『仁義なき戦い』シリーズ(一)――映画人たちの思いが一つになった
 『仁義なき戦い』シリーズ(二)――「オレの出世作」
 『仁義なき戦い』シリーズ(三)――苦渋の決断
 宣伝スタッフを感銘させた言葉――「俺の顔なんか入れなくていいぞ」
 勝新太郎と共演
 『トラック野郎』の大ヒット――無償の情熱を持った下品な文太
 映画はおもしろければいい、楽しければいい
 高倉健との共演
 『犬笛』――「心の神様」からの依頼、そして『ダイナマイトどんどん』
 『太陽を盗んだ男』とロマンポルノ『堕靡泥の星 美少女狩り』
 文太の演技――「演技なんかヘタクソじゃないかな」
 大河ドラマ『獅子の時代』に出演、そして『炎のごとく』
 『鉄拳』と、文太最後の主演作『わたしのグランパ』――老境の文太にふさわしい作品

第五章 文太の思い
 家族――教育についての考え、そして長男の死
 弱い人たちのためにできることから
 亡くなるまで続いたラジオ番組と雑誌の連載、そしてがん
 農業を変えたい――有機無農薬農業への取り組み
 反原発=科学万能主義への警鐘
 戦争を絶対にしないこと

参考文献
あとがき
ISBN978-4-7684-5856-3


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