近刊案内
2026年5月7日
5月以降の近刊
誰もとり残さない教育:インクルーシブな学校と社会をめざして
5月下旬発売予定
鈴木文治 著
定価 2200円+税
判型 四六判 並製
頁数 200ページ
ISBN 978-4-7684-3615-8
【内容】
インクルーシブ教育先進県・神奈川の教育の発展に
大きく貢献した著者による「誰もとり残さない」教育論
学校現場には、様々な教育的ニーズを抱えた子どもたちがいます。障害児、不登校・非行・いじめの経験者、外国籍の子、虐待被害者、貧困家庭出身の子、ヤングケアラーなどです。障害児教育の教師および牧師として、神奈川県でインクルーシブな学校や地域社会をつくることに取り組んできた著者は、障害児教育の理念やシステム――一人ひとりのニーズを把握し、保護者や関係機関と連携しながら様々な職種の人が関わり、人権を尊重した教育・支援を実施する――こそが、障害児のみならず、すべての子どもたちのニーズに応えられるものだと考えてきました。本書は、その理念と取り組みの集大成です。
[著者紹介]
鈴木文治(すずき・ふみはる)
1948年長野県飯田市生まれ。中央大学法学部法律学科及び立教大学文学部キリスト教学科卒。川崎市立中学校教諭、神奈川県教育委員会、神奈川県立盲学校長・県立養護学校長、田園調布学園大学教授、日本キリスト教団桜本教会牧師等を歴任。著書『インクルージョンをめざす教育』『排除する学校』(ともに明石書店)、『ホームレス障害者』(日本評論社)『差別する宗教』『国から見すてられる人びと』(ともに現代書館)など多数。
第1章 障害児教育をすべての教育の基盤に
第2章 神奈川の「支援教育」
第3章 障害児教育の視点から子どもの不適応を考える
第4章 教員を取り巻く環境の悪化
第5章 共生社会の実現に向けて
ディスカバード・ジャパン:鉄道沿線に見るこの国の姿、今昔
5月下旬発売予定
大木 茂 写真と文
定価 7000円+税
判型 B5判/ PUR製本/フルカラー
頁数 512ページ
装幀 吉見友希
ISBN 978-4-7684-5991-1
かつて、鉄道があった、仕事があった、人がいた。
写真・図版約1,000点―風景に、日本の半世紀を見る。
“ 鉄道写真の神様”と呼ばれる著者による、比類なきフォトエッセイ集!!
北海道から九州まで、半世紀の時を経て、同じ撮影地に立った。
鉄道沿線の風景から、日本列島の半世紀が鮮明に見えてくる。
1963年→2025年、稚内→西鹿児島
鉄道沿線234カ所を再撮影した超大型企画!!
【著者紹介】
大木 茂(おおき・しげる)
1947 年、東京生まれ。1972 年、早稲田大学理工学部卒業。写真家。
主な著書:『ヨーロッパ汽車の旅』(平凡社)、『写真集・汽罐車』(新宿書房)。
2021 年に現代書館より、ユーラシア大陸東端から西端までを鉄道で旅した
『ぶらりユーラシア:列車を乗り継ぎ大陸横断、72 歳ひとり旅』(2 刷)を刊行。
猫はいつからかたわらに:動物たちと歩んだ1万年
6月上旬発売予定
太田匡彦 著
予価 2000円+税
判型 四六判 並製
頁数 208ページ
ISBN 978-4-7684-5993-5
いつ、どうして、動物たちは日本列島にやってきたのだろう?
猫(イエネコ)は、もとから日本列島にいたわけではありません。猫の祖先種はリビアヤマネコ。およそ1万年前、中東の「肥沃な三日月地帯」と呼ばれる一帯で家畜化が始まったとされています。中東から日本列島まで、約1万キロ。猫はいつ、どうして日本列島にたどり着いたのか……。猫、犬、牛、馬そして豚、鶏も――私たちにとって身近な存在の動物たちはいずれも、海の向こうからやってきました。日本列島に住む人々のかたわらで動物たちが暮らすようになった「はじまり」を探り、全国各地を巡る。人と動物の関係性、その原点に思いをはせる旅。読み終えた時、ますます動物たちが好きになり、より愛おしくなる、そんな1冊です。
【著者紹介】
太田匡彦(おおた・まさひこ)
同業他社を経て2001年朝日新聞社に入社。2008年に犬の殺処分問題の取材を始めた。
著書『犬を殺すのは誰か』(朝日文庫)、『「奴隷」になった犬、そして猫』(朝日新聞出版)、『子フ?タたちはと?う生きたのか』(岩崎書店)、共著『岐路に立つ「動物園大国」』(現代書館)など。
シリーズ藩物語
黒羽藩
6月上旬発売予定
新井敦史 著
定価 1800円+税
判型 A5判 変型並製
頁数 208ページ
装幀 伊藤滋章
ISBN 978-4-7684-7172-2
現在の栃木県大田原市にあった藩の物語。
下野国北部を支配していた那須氏の重鎮だった大関氏が、小田原攻め参加で豊臣秀吉に所領を安堵された(那須氏は参加せず、改易)。関ヶ原の戦い時は徳川家康の東軍に参加、戦後加増され2万石で黒羽藩の大名となり、明治維新まで大関氏が治めた。幕末期の藩主・増裕は、外様大名ながら幕府の要職を歴任し、若年寄兼海軍奉行に就任。同時に藩政改革も行い、藩の力を強めた。その後の藩主・増勤は戊辰戦争で新政府側に付き、戦功を挙げた。
松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅の中で、知人の俳人を訪ね、黒羽に最も長い期間となる十四日間滞在した。この地は芭蕉滞在時以外も、俳人や文化人を多く輩出している。
現在放送中のNHK朝ドラ「風、薫る」の主人公モデル・大関和(おおぜき・ちか 幕末の家老の娘で「日本のナイチンゲール」とも呼ばれる看護会の偉人)でも話題。
【著者紹介】
新井敦史(あらい・あつし)
1967年、群馬県富岡市生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。現在、大田原市黒羽芭蕉の館学芸員。展覧会は『黒羽の戦国武将大関高増』『関ヶ原合戦と那須衆』『幕末維新期の黒羽藩』展等を企画、図録を編集・執筆。著書に『下野国黒羽藩主大関氏と史料保存』(随想舎)、『武士と大名の古文書入門』(天野出版工房)他がある。
リプロダクティブ・ジャスティス
引き裂かれる性と生殖の権利
2026年秋以降発売予定
一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ 編
A5判並製 208頁
予価2000円+税
ISBN978-4-7684-5957-7
一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェが2022年に開催した連続講座「引き裂かれる性と生殖の権利」の講演録を加筆・修正し、新たな内容を加えて書籍化。
「リプロダクティブ・ジャスティス=性と生殖の正義と公正」は、90 年代からアメリカの黒人フェミニストやセクシュアリティが掲げてきた。性と生殖の権利を語る時、例えば貧困層や移民、人種的マイノリティの女性たちの権利は周縁に追いやられ、そこにはジェンダー以外にも様々な差別があることを見落としてはならないというインターセクショナリティ(差別の交差性)の指摘であり、@子どもを持たない権利、A子どもを持つ権利、B安全で健康な環境で、子どもの親になる権利を要求してきた。さらにセクシュアル・マイノリティやセックスワーカーの経験から性的自己決定権及びジェンダーの自由も重要だとされる。これまでの議論の中で見落とされ、「つけ加え」として扱われてきた人たちの経験から、日本で生きる私たちにとってのリプロダクティブ・ジャスティスを問い返すものである。
【著者紹介】
ジェンダーと多様性についての一般向け講座を開催する「ふぇみ・ゼミ」(2017年設立) と、ジェンダーと様々なテーマをつなぐアート&カルチャーの公演やイベントを開催する 「ゆる・ふぇみカフェ」(2014年設立)が共同で設立した非営利型一般社団法人。 差別の交差性(インターセクショナリティ)の視点に立って、@講座、公演、展示などの企画・開催A若い世代の研究者、アクティビスト、アーティストの育成B調査研究と提言活動などを行っている。