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より早期からの多様な分離が進んでいる |
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装幀 杉本和秀 |
早期療育・発達支援、特別支援教育、放課後の居場所としての放課後デイサービス、卒後のデイセンターや就労移行支援、特例子会社…。メインストリームとは別な「障害児者専用」の場・サービスが充実すればするほど分離が拡大する現状を検証。 [著者紹介・編集担当者より] 今学校では、障害のある子に限らず、全国一斉学力テスト、習熟度別学習や教員評価のなかで、子どもも大人も常に競争と評価にさらされ、個々バラバラに点在化させられている。そのような状況に居づらさを感じ、適応できない子どもは「発達障害」として特別支援の対象にされ、自らこうした学校から離脱する子どもは不登校となっていく(一日に新規の不登校児が一八〇人!)。今国会に提出されている「多様な教育機会の確保法案」はフリースクール等を教育制度の中に再び取り込むことによって、学校の体質を何も変えることなく、不登校の子どもたちを周辺化し別ルートに追いやっていくと言う意味で、「第2の養護学校義務化」とも言える。 安倍政権は「一億総活躍社会」を謳うが、メインストリームの学校や職場、社会の在り方を変えずに、障害のある人やメインストリームに適応できない人たちを排除し別コースに追いやったままでは、超高齢少子社会を迎え急務の課題であるソーシャルインクルージョンの実現は遠い。(猫) 【目次】 特集 より早期からの多様な分離が進んでいる 「発達障害」は増えている? 木村一優 (多様な)教育機会確保法案が招く新自由主義の学校制度 桜井智恵子 なぜ親は“障害がある子専用の”教育を求めてしまうのか ――“障害がある子専用の”教育を当たり前に求めた経験から 柴田靖子 障害のある子が保育所・幼稚園を諦めるとき 高橋久美子 学童保育、放課後等デイサービスに見る障害児の放課後 三好正彦 能力主義と管理主義が貫徹する普通学級で進む多様な分離 名谷和子 共生社会構築のための戦略としてのインクルージョンについて 落合俊郎 季節風 茨城県障害者権利条例施行の年に、何の因果か!? ――茨城県教育委員さん「金かかるから障害者は生まれないようにしたほうがいい」なんて言わずに、 障害者も含めて多様性を認め合う茨城にしたほうがいいよ 斉藤新吾 安永健太さん死亡事件の民事訴訟・福岡高裁控訴棄却。最高裁に上告! 藤岡 毅 書評 『ズレてる支援――知的障害/自閉の人たちの自立生活と重度訪問介護の対象拡大 渡邉 琢 インターチェンジ 交差点 行政の窓口 時代にあった公の役割(4) 田村敦司 街にいきて 障害者奮闘記inコロンビア(1) 奥平真砂子 教室の中で ことばのトラブル 橋本真澄 施設から 誰のための支援か 藤平祐希 保育所の庭 この絵は、誰のもの? 荒井 聡 障害学の世界から 第七十三回 東アジアにおける障害者権利条約実施と市民社会 長瀬 修 障害者の権利条約とアジアの障害者第二十一回 国連専門機関の働き4 世界銀行 中西由起子 座談会 日米若手障害者交流セミナー「ADA25周年記念ツアー」で何を得たか 今村登・海老原宏美・鷺原由佳・藤田博文 現場からのレポート 生活困窮者支援は何ができるか 斎藤縣三 第四回DPI障害者政策討論集会 報告 笠柳大輔 論文 国連・障害者権利委員会へ提出される第一回政府報告(案)の分析と評価(二) 東 俊裕 連載 「当たり前」をひっくり返す――フレイレ、ニィリエ、バザーリア(第三回) 四十年後のトリエステ 竹端 寛 |
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