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グローバル時代の教育改革――教育再生実行会議と学習指導要領改訂 |
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装幀 杉本和秀 |
06年末、第1次安倍政権下で教育基本法を改悪、「戦争できる普通の国」づくりを目指す第2次安倍政権では首相の私的諮問機関である教育再生実行会議の提言が次々と学習指導要領に反映され、子どもたちは心も体もお国に捧げられる状態に。 [著者紹介・編集担当者より] 「戦争は教室から始まる」。元軍国少女で戦後一貫して「子どもたちを分けるな」と共に学ぶ教育を推進してきた元教師・北村小夜さんのことばどおり、安倍政権は戦争できる国づくりのために、「逆らわないこころと頑丈なからだ」をもつ子どもの育成と、その一方で、グローバル経済競争(戦争)を勝ち抜くための「グローバルなコンピテンシー(能力)」育成を教育の目的としてきた。いまや文科省の中央教育審議会は、民間教育産業とタッグをくんだ教育再生実行会議の提言を政策化するのにお墨付きを与えるだけの機関に成り下がっている。 教育再生実行会議が打ち出す「道徳の教科化」「学びのプロセスまで規定されるアクティブ・ラーニング」「多様な教育確保」という名の多様な存在の個別化・分断化、「教育家庭支援法」による「国家による家庭役割の固定化=家庭基盤の充実」など、2018〜20年にかけて実施される学習指導要領(案)はもはや完全に「戦前」の様相を呈している。 【目次】 『季刊福祉労働』150号記念シンポジウム より早期からの多様な分離が進む中で、共に学ぶ経験をどう伝えていくか(上) 平本 歩・梅村 涼・海老原宏美 [特集]グローバリズムの中の教育改革――教育再生実行会議と学習指導要領改訂 教育再生実行会議ってなんだ 池田賢市 「特別の教科 道徳」と向き合う――その本質と今後に向けて 宮澤弘道 幼稚園教育要領、保育所保育指針にみる「道徳性・規範意識」「社会生活との関わり」の問題点 牧 裕子 「アクティブ・ラーニングの視点」からの解放 梅原利夫 夜間定時制高校はどこへ向かうのか 斉藤克彦 多様な個性への適切な支援を名目に分断を進める第九次提言――できるものもできんものも、さらに力を伸ばせ、活躍せよ 高木千恵子 不登校が国家に管理・統制される時代 内田良子 逃げるは恥だが役に立つ――目の前の子どもたちとの日々を守るために 門脇洋子・水野佐知子 コラム・娘をもつ母親として体験したフィンランドの教育事情 毛利・ヴァルトネン ミドリ 季節風 緊急集会「津久井やまゆり園建て替えを話し合う会」報告 「津久井やまゆり園建て替えを話し合う会」実行委員会 JR西日本京橋駅エレベーター訴訟――立体交差駅構内でのエレベーター乗り換え五回、最短所要一〇分 池田直樹 インターチェンジ 交差点 教室の窓 スキマやアソビとキミとボク 大和俊広 保育所の庭 みんなとするからおもしろい 堀井二実 施設から 藤沢における高次脳機能障害者支援と「家族会」の役割 山田大悟 行政の窓口 障害者職員採用の取組みと「職員の平等な任用機会確保条例」 金 政玉 障害学の世界から 第七十七回 追悼 ベンクト・リンクビスト(一九三六−二〇一六) 長瀬 修 障害者の権利条約とアジアの障害者 第二十五回 国連専門機関の働きG ADB 中西由起子 社会を変える対話――優生思想を遊歩する 第四回 自分自身の人生を大切にすることが、一人ひとりの多様性尊重につながる 立木 慢太郎(仮名)×安積遊歩 現場からのレポート 精神障害者差別を助長する「再発防止策の提言」――相模原市の障害者支援施設における事件の検証及び再発防止策検討チーム「報告書」を読む 池原毅和 第五回DPI障害者政策討論集会 報告 笠柳大輔 発達障害批判苦箇条十一本――キーサンの生き様から叫ぶ発達障害にハンタイするための苦箇条 江端一起 連載 「当たり前」をひっくり返す――フレイレ、ニィリエ、バザーリア 第七回 竹端 寛 相手を変える前に自分が変わる |
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