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津久井やまゆり園事件が社会に残した「宿題」

季刊 福祉労働167号 津久井やまゆり園事件が社会に残した「宿題」

装幀 伊藤滋章

福祉労働編集委員会 編
2020年6月22日発売!
判型
A5判 並製 184ページ
定価
1200円+税
ISBN978-4-7684-2367-7

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相模原・障害者施設殺傷事件と向き合ってきた執筆陣が、いまどうしても伝えたい言葉を紡ぐ。

津久井やまゆり園事件で問われているのは、犯人だけではない。障害の有無や程度で学ぶ場所・暮らす場所が分けられている社会のありようがあり、その分ける社会を形づくっている私たち一人ひとりも問われている。この事件が社会に残していった「宿題」を整理し、わたしたちが今後も考え続けるための足がかりとする。

あれから4年。改めて問われる私たちと社会のありよう。


【主な目次】

【特集1 津久井やまゆり園事件が社会に残した「宿題」】

●雨宮処凜(作家・活動家)×荒井裕樹(二松学舎大学准教授)
【対談】「生きさせろ!」が笑われる世の中でどう抗うか
●「分ける社会」を終わらせるために
成田洋樹(神奈川新聞編成部)
●「教育」の世界が生んだ犯人の「思想」
本田由紀(東京大学教授)
● 優生思想を終わらせるために必要なこと
安積遊歩(活動家)
●身体障害者の「自立の理念」を考え直すとき
益留俊樹(NPO法人自立生活企画)
●ひとりの取材者/当事者として
金平茂紀(TBS報道局記者)
●入所施設の「これから」を考える
石渡和実(東洋英和女学院大学教授)
●地域移行を阻む施設反対運動
上東麻子(毎日新聞記者)
●植松様へ、精神障害当事者として伝えたいこと
山田悠平(全国「精神病」者集団)
● 批判される家族の側から「フェアな対話」を求めて
藤木和子(弁護士)
●植松聖の歪んだ正義感と 英雄主義が生み出したやまゆり園事件
堀 利和(本誌編集長)

【特集2 新型コロナと社会的弱者】
新型コロナウイルス危機で社会的弱者が置かれた状況をレポート。

「新型コロナウイルス感染症と障害者の権利」
長瀬修(立命館大学生存学研究所教授)
「新型コロナウイルス危機の中で見つめる官製ワーキングプア ──未曽有の時代のセーフ
ティネット」
市川エリカ

【全国各地の福祉事業所からのレポート】
居宅介護支援事業所・就労支援施設・グループホーム・依存症恢復支援施設・精神障害支援施設

現場からのレポート
障害児・者の高校進学 二〇二〇年、春
竹迫和子
川崎医療的ケア児の就学裁判 判決を読み解く
柳原由以


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